アサメシヤガーデンコンサル

現役の庭師が行うガーデンコンサルタント

アート×苔!? モスグラフィティに可能性を感じる

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皆さんはモスグラフィティというのをご存知ですか?


モスグラフィティというのは苔で壁などに絵を描くというアート作品です。


化学塗料のようにシンナーなどの身体に害のあるものは使用されず、100%自然の物を使うので環境に優しいアートです。


苔の性質を生かして立体感のある絵を描くこともできて、カットすることで高さを調整したり角を出してメリハリをつけたりと意外と形の自由度は高いです。


作り方は簡単

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実はこのモスグラフィティ海外では10年以上前から流行り始めていてネットでは見かけていました。。日本でも流行るだろうと思っていたのですがそうでもないようです。


海外のYouTubeにその方法が書いてありましたので紹介します。


用意するものは

・苔:片手に乗る程度

・ヨーグルト:一パック(400g)

・水(300cc)

・砂糖:小さじ1/2

道具にミキサー、ペイントするときのためのハケが必要です。



●手順

1.苔についた土を良く洗い流します。

2.ミキサーに苔、ヨーグルト、砂糖を入れて混ぜます。

3.ハケで塗っていきます。


しかし上手く育たない

YouTubeやネットで見る画像には美しいモスグラフィティがのっていますが、個人でここまでうまく作るのは難しいと思います。


僕も赤土に粉砕したスギゴケを混ぜたものを栽培したことがありますが、うまく生育しませんでした。


実は苔の栽培は非常に難しく人工的に育てるのはよっぽど条件がそろわないと育ちません。


販売している苔は人工的に育てているというより、生育環境があって自然に生えてきた苔を切り売りしているというのがほとんどではないでしょうか。


そこまで育てることの難しい苔を環境の厳しい塀や壁などに作ることはよっぽど条件がそろわないと難しいと思います。


苔を育てるためには

苔を育てるために必要なことは適度な湿度と日当たりです。苔は空気中の水分を吸収します。根はなく地面から水分を吸収することはありません。


仮根と呼ばれる根のようなものはありますが、体を支えるための物だけに使われます。


窒素、リン酸、カリなど植物の基本栄養素となる成分を吸収できないため肥料を必要としませんがミネラルなどの微量要素が生育に良いといわれています。


ミネラルを含んで水分の保持と通気性のバランスの取れた炭は苔の生育に良いと言えそうです。



材料の中にある砂糖は糖分が必要だと思われているためだと思いますが、なくても生育には影響はなさそうです。


ヨーグルトである理由も付着させるためのノリの役目があるだけで、栄養素に関しては関係ないと考えられます。


苔の種類

モスグラフィティに向いている苔はどんな苔でしょうか。垂直面に育てることを考えるとスギゴケのように直立するタイプの苔は向いていないです。


背が低くて付きの良いスナゴケやギンゴケはモスグラフィティに向いていると言えそうです。


まとめ

自然の力から生み出すアート、モスグラフィティは可能性は秘めていますが苔をうまく育てる技術が発展段階のため条件がそろわないと難しい技術のようです。


もし成功された方がいたらご連絡お待ちしております。

お庭の目隠し対策 フェンス、垣根の選び方

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隣家からの視線や周囲の道路からの視線が気になることってありますよね。

隣の家の窓と向かい合っていたら目が合ってしまったとか、庭で寛ぎたいけど道路から丸見えだったら嫌ですね。

そんな周囲の目線を遮るアイテムがフェンスや垣根などの目隠しです。

でも種類が多くてどんなものを選べばいいのかわからないと思います。

ここでは最適の目隠しアイテムが見つかるように選び方についてご紹介します。

目隠しの選び方

目隠しを選ぶときに考えることはいくつかありますが、優先する順にならべます。

0.安全:台風などで倒れることはないか、子供が登って怪我するようなものではないか。当たり前のことなので0番としました。

1.目線の遮り度合い:完全に目線を遮るのか、目立たないようにするのか。

2.素材:庭の雰囲気に合っているか。メンテナンス性はどうか。

3.影響:日当たりはどうか。風が通るか。周囲の景観となじんでいるか。

それでは一つづつ解説していきます。

0.安全

当たり前なのですが、忘れがちなことなので書いておきます。

フェンスその物が既製品の場合安全性がクリアしていると思いがちですが、工事の悪さや劣化で安全とは言えないものもあることが事実です。

地震によりブロック塀が倒壊したとニュースで報道されることがありますが、多くは安全基準に見合った工事がされていないことが原因です。

なぜブロック塀が壊れるのかというと、ブロック塀というのは中に鉄筋を通すのですが手間や経費を惜しんでそれを省く業者も存在します。

また基礎工事がしっかりしていないと傾いたり、基礎ごと倒れることになります。

控えといわれるものをしっかりとっているかもポイントになります。控えというのはブロック塀に対して直角に支えるブロックのことを指します。

ブロック塀の安全基準として1.2mの高さを超える、つまりブロック6段分の高さです。その場合は3.6mごとにこの控えがなくてはならない決まりになっています。

基礎の形や条件で多少の数字の変化はありますが、ここでは長くなるので説明はしません。

詳しくは全国建築コンクリートブロック工業会のサイトをご覧ください。

2-1. ブロック塀の主な規定|2. 安全なブロック塀とは|ブロック塀大事典|一般社団法人 全国建築コンクリートブロック工業会

フェンスもコンクリートブロックを土台として取り付けることがあるので土台がしっかりしていないと倒壊の恐れがあります。

これらのことは消費者からは分かりにくいですが、事前に業者に対して聞いておくことが重要です。

ネットフェンスといわれる針金を編んで作ったようなフェンスの場合、劣化により針金が切れ飛び出していることがあります。その針金で目をついて怪我をする子供もいるのでその場合は早めに補修しましょう。

植物による生け垣の場合もよく使われるピラカンサやカラタチは強力なトゲを持っているので人通りの多い場所や小さい子供や犬のいる家では向いていません。

1.目線の遮り具合

目線を遮りたいといってもその目的は様々です。風呂場の窓に面しているのでしたら完全に目線を塞ぎたいでしょうし、視線が少し気になるという程度なら完全に隠す必要はありません。

また、隙間の大きい目隠しでも視線から近くにあれば中の様子が見えやすいですが、視線から遠くなると中の様子は分かりにくくなります。

まったく隙間がなければ完全に視線を遮ることが出来ますが、圧迫感を感じます。また風通しも悪くなります。

そのバランスを考えて設置することで圧迫感や風通しの問題を最小限にします。

2.素材

建物や庭の雰囲気に合った素材を使うことでより庭を引き立てるポイントにもなります。

しかし間違った素材を選べばお互いの持ち味を邪魔しあってしまいます。和風の庭にアルミフェンスを組み合わせたり洋風の家に竹垣を組み合わせても似合いませんね。

素材には人工素材のアルミフェンスやブロック塀、天然素材の木製のものや竹垣、生きた植物を使う生け垣、天然素材に見立てた人口素材などがあります。

1.人工素材

一番管理がしやすくほとんどメンテナンスの必要がありません。

固い雰囲気になるので庭を引き締めたい場合、丈夫さや管理の手間を省きたいときはこちらが最も優れています。

2.天然素材

自然の風合いを生かした柔らかくナチュラルな風合いがあります。

ウッドフェンスなどの木材を使った製品は和風にも洋風にもなじみやすく、形の自由度も高いのでオリジナル感を出すのにも向いています。

耐久年数は木材の種類、雨が当たるかなどの条件に左右されますが、10年~20年ほどでしょう。

竹垣は主に和風の庭に組み合わせます。初めのうちは新鮮な色の青竹でだんだんと黄色い落ち着いた色に変わっていくことを楽しめます。

耐久年数は3~5年ほどで定期的に作り変える必要があります。

3.生け垣

生きた植物を使っているので、周囲との調和性は抜群です。樹種によって和風や洋風など目的に合わせて豊富な種類があります。

季節の花や実、紅葉などを楽しめるのも大きなポイントです。

ただし管理の手間がかかります。勢いのある樹木を使えば年に2回は手入れが必要になります。

影響

その目隠しを作ることでどんな影響が出るのか考える必要があります。

日当たりは確保できるのか、風通しは十分か、生け垣の場合隣の敷地に落ち葉が入らないか頭の中でシュミレーションしてみましょう。

まとめ

これらのことを気を付ければ庭に合った目隠しを見つけられるはずです。

最適の目隠しを見つけて快適な生活を送ってください。

完全に目線をシャットアウト 解放感も兼ね備える 植栽で隠す 庭の雰囲気に合わせる

猫のフン対策 おススメ対策グッツと方法

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庭の一角から何やら臭いが漂ってくると思い、よく見てみるとウ〇コが落ちている。そんな置き土産を置いていく犯人はたいてい猫です。


かわいい猫でも庭でフンをされたらイラッとしますよね。そんな猫にフンをさせないための対策をご紹介します。


猫について知る

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」孫氏はこう言いました。敵に勝つためには敵のことを熟知しなければなりません。そのためにも猫の特性を知りましょう。


猫はどんなところにフンをするのか

猫の行動範囲はそんなに広くはありません。野良猫のオスで半径500mほどでメスだと50mほどだといわれています。


散歩コースのように行く場所も決まっていることが多くエサをとる場所、寝る場所、トイレとどこでもいいわけではなくいつもの場所が決まっています。


そのため猫がトイレの場所だと認識するとそれを変えるのは難しくなります。



猫が快適だと思うトイレの環境は人や他の動物の視線がなく、静かに用を足せるところ。


水はけのよい乾燥したところ、また上から砂をかける習性があるので砂や砂利のようなところを好みます。


逆に嫌いな環境はジメジメしているところ、他の猫のにおいがあるところなどです。


猫の嫌がる環境を作り出せば自然と寄り付かなくなるということですね。


猫の運動神経

庭自体に侵入させないことが一番の対策ですが、猫の運動神経は侮れなく忍者のように侵入してきます。


猫がどこから侵入してくるかを知り侵入防止対策を打つためには猫の運動神経がどれほどの物か知る必要があります。


猫の跳躍力は体高の5倍ほど、平均でも1.5mほどはジャンプできます。しかしそれは何もない場所での話少しでも足がかりがあれば簡単に上ってしまいます。


また、猫は頭が通れば体も通り抜けられるといいますが、その幅は10cmなら余裕で通れます。小さめの猫ならかなり小さな隙間も通れるので隙間は6㎝以下にすれば侵入を防げます。


対策方法

猫について分かったところで対策を考えていきましょう。


侵入を防止する

猫の脅威の身体能力を知ると侵入を防ぐというのは無理があるように感じますが、家の周りが高い塀に囲まれているなどの理由で侵入経路が決まっている場合は対策ができます。


塀をジャンプで乗り越えてくる場合は塀の上にツルなどの植物を伝わせることやトゲマットを置くことが有効です。


隙間から侵入してくる場合は物や植物で塞いでしまうか、トゲマットが使えます。


※トゲマットとはプラスチック製のトゲがついた20㎝ほどのマットで組み合わせて色々な形に対応できます。効果は高くその上を猫は歩きませんが、面積が広いと手間と費用がかかり見た目も悪いです。プラスチック製のため劣化しやすくボロボロになったものが散らかったり、植物と絡まったりするのでおススメはできません。


猫の嫌がるもので近づけない

忌避剤

市販の忌避剤などは猫除けでは良く使う人がいますが、効果はある程度ありますがおススメはしません。


猫の嫌がる臭いをだして猫を近づけないようにするのですが、時間がたつと効果は弱まっていきます。そうなるとまた新たに撒かなくてはならなくなるうえに、猫も臭いに慣れると気にしなくなります。


別の種類の忌避剤を撒けばまた近づかなくなりますが、一週間に一度撒き続けなくてはならないのでいたちごっこになります。一時的な効果が欲しい場合以外は使うべきではないでしょう。


灰などのベタベタするもので猫が嫌がるものもありますが、どちらも効果は一時的で見た目にもいいものではありません。


水を撒く

一番手軽にできて効果の高い方法です。猫は水にだけ濡れるだけでなく湿った場所に入るのも嫌がります。


ただし常に水で濡らしておかないとならないとなると手間がかかりますし植物にとっても良くないです。


ハーブや植物で対策

強い香りのするハーブには猫は近寄りませんがその有効範囲は狭いです。


植物で覆ってしまうという方法もその場所ピンポイントでしか効果はないのでほとんど効果は期待できないでしょう。


センサー式超音波

センサーに反応して超音波を出す機械です。手間も少なく庭の景観を殆ど損ねないので優秀な部類ですが、長期で使うと猫が慣れることがあります。


また人には無害ですが、超音波が耳障りに聞こえることがあります。

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センサー式スプレー

こちらは猫が近づくとスプレーを噴射します。噴射されるのはLPGなので人や猫に害はありません。


ガスがなくなると交換しなければいけないので手間と経済性は良くないです。

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センサー式ライト

夜中に侵入してきた猫をライトで驚かします。慣れたら効かないことと、昼間はほとんど意味が無いのでオススメしません。


センサー式スプリンクラー

これは範囲さえカバーできれば100%の確率で猫が逃げていくといってもいいのではないでしょうか。近づいてきた猫に不意打ちで水を食らわせられるので学習したら近くにも寄ってこなくなります。


猫にとっても無害で手間も掛からないので安心して使えます。


デメリットは人にも反応するので気づかず通ってしまうとビチョビチョになってしまいます。逆に防犯対策という面で考えればすぐれていますが。


噴射する範囲や威力は変えられるものと変えられないものがあります。人が通るところやご近所さんの敷地に掛からないように調整する必要があります。

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まとめ

猫もそれぞれ個性があって臭いを極端に嫌がる猫もいますし、まったく気にしない猫もいます。


しかし水を嫌がるのは全ての猫に共通します。スプリンクラータイプを中心に使って水を使えない場所や人が通る場所では超音波式やスプレー式を組み合わせることになります。



これでもうまくいかない、面倒だからやってほしいという場合はお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

【庭師直伝】庭木の手入れのコツ【その2】 

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今回は刈込バサミを使った手入れの方法をご紹介したいと思います。


刈込バサミは両手バサミとも呼ばれその名の通り両手を使う鋏です。


生け垣や丸、四角の形に刈り込むときやトピアリー(動物などの形を模したもの)を作るときに使います。


刈り込みによって綺麗な直線が出せるので建物と調和しやすく。庭の中に直線や曲線を入れて引き締める効果があります。


刈込バサミの選び方と注意

刈込バサミに始めて触るのならホームセンターでいいと思います。プロが使うものは初心者にとっては使いにくいです。


最初の内は力加減が分からず刃こぼれしてしまうかも知れないので高いものを買う必要はありません。



刈込バサミは刃が長く先端もとがっているので取り扱いには十分注意します使用するとき以外はケースに収めましょう。


地面に置くと土を噛んで刃が痛んだり気づかず踏んで怪我のもとになるので注意します。


実践!

準備

始める前に準備をします。準備をしっかりしているかどうかで効率が全く変わってきます。


細かいゴミが落ちるため地面にシートを敷いておくと後からの掃除がずっと楽になります。シートは柔らかい物が良いです。ブルーシートなどの固いシートは凹凸に対応しにくいためおススメできません。大きな布があればそれでもOKです。


特に砂利の上では後から掃除するのがものすごく大変になるのでシートは重要です。


刈る

どこまで刈ったらいいのか判断が難しいと思います。浅すぎると変わらなく見えるし深すぎると葉がなくなります。


よく見かけるのが毎年刈込を行っていても刈り方が浅いので大きくなりすぎているものです。


刈込の場合一度大きくなると小さくするのが難しくなります。表面に葉が集中して内側の葉がなくなるため一気に縮めると葉が無くってしまうからです。


その場所に最適な大きさを目指して刈っていくというのが正しいのですが、その判断が難しければ簡単な方法があります。


それは前回刈った位置で刈るということです。枝先をよく見てみると色が変わっている場所があると思います。その場所から枝が分岐していることも多いです。


前回刈った位置で刈っていれば大きく形を崩す心配はありません。慣れるまではその方法がいいと思います。


刈込バサミの動かし方は片手を固定してもう片方を動かして切っていきます。固定する方の手は刈る位置がぶれないようにしっかりと完成形のイメージにそって移動していきます。


●丸く刈る

丸い形に刈るときは上の方から順番に刈っていきます。一方から見ると丸くなっていても違う方向から見ると丸くなっていないことがあるので色々な方向から確認します。


●四角く刈る

四角くする場合には側面から刈っていきます。正面から見ると直線が分かりにくいので時々横から見るようにします。どうしてもまっすぐに刈れない場合には裏技があります。刈り込む木の角になる部分に糸を張ってそれに合わせて刈っていけば間違いなく直線が出せます。


掃除

刈り終わったら掃除をします。木の幹を持って振れる木なら揺すってみましょう。パラパラと引っかかっていた葉が落ちてきます。


軽く葉を落としたらもう一度木を見てみるとまた飛び出している枝が出てくると思います。刈り込みは一度で仕上げることは難しく何度か刈って、揺すっての繰り返しをしないと綺麗になりません。


納得できる形にできたら、掃除を仕上げます。刈り込みをした後は大量の枝葉が引っかかっています。刈ったばかりは葉がまだ青いため目立ちませんが、これが枯れて茶色になってくるとみすぼらしく映るので目を凝らして取っておきます。


最後にシートを外して、地面に落ちた枝葉を掃除すれば完成です。


まとめ

刈り込みはやってみると見ているよりも難しいものですが、焦らずに確認しながらやれば誰でも確実に綺麗に手入れできる方法です。


少し面倒なものの方が手をかけるので愛着がわきます。それに植物は生き物なので手をかけたものはそれだけ期待に応えてくれます。


長年たくさんの木を触っていると木の個性が見えてきます。その木がその場所で一番美しく見える手入れをすることでそれぞれの個性を生かした庭が作れます。

おまけ

掃除の時に使うシートはこの様なものを使っています

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【庭師直伝】庭木の手入れのコツ【その1】 

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庭木が伸び放題、でも庭師に頼むほどでもないし、自分で手入れしたいけどどうしたらいいか分からない。


そんなあなたに庭師である僕が手入れの方法を公開します。


そんなことしたら仕事がなくなる?いいんです。技術の低い庭師だったら仕事がなくなるかも知れませんが、簡単には真似できる技術ではありません。


なのでここでは庭師と同レベルとは言いませんが、基本的なことを説明していきます。


全2回で1回目は鋏をつかった基本の剪定、2回目は刈込バサミを使った刈込のコツをお送りします。


これだけ知れば少なくても素人感はなくなるはずです。


鋏だけでも始められる

大きな木、小さな木あると思いますが、ここでは木に登る必要がなく脚立も使わず、踏み台程度で手入れできる木を前提とします。


落ちて怪我をする危険のある高さはここでは説明しません。


取り合えずやってみないことには始まらないので切りたい木を決めたら、庭木の種類、状態、目的を確認します。


〇種類 広葉樹か針葉樹などの木の種類、花の時期はいつかなど気にするところが多くキリがないので今回は難しく考えず進めていきます。

〇状態 病気や虫、枯れがあるかなどを確認します。

〇目的 目隠しにするのか生け垣にするのかなど目的をはっきりさせます。


早速実践しましょう

一通り確認出来たら鋏を持って早速始めていきましょう。まずはどんな木にも共通してしなければいけないことは枯れ葉、枯れ枝をとることです。


病気や害虫の原因になるので早めに取り除きます。また病気や虫のついている葉や枝も取ってこれ以上の感染を防ぎます。


病気や虫の着いた枝葉は切ったごみをそのままにしておくと広がっていくので早めに処分することが大切です。



剪定するとき枝が固いからといって中途半端な位置で切ってはいけません。枝の付け根に当たる部分や葉の付け根で切ることです。


中途半端な枝が残ると見栄えが悪いばかりか枯れになり病害虫の原因となります。


付け根でうまく切ればそのあと木の皮が周りから覆いかぶさってきてほとんど後の残らない状態になります。


ただしアジサイは切った場所から少し元に向かって枯れが進むのですこし残し気味で切ります。


忌み枝

ここで一度目的を確認しておきます。


これが目隠しに使う木である場合は調子に乗って進めているとついつい切り過ぎてスケスケになってしまうことがあるので注意しましょう。


ここからは木の種類によって切り方は変わりますが、ほとんどの木に共通してできる技をお伝えします。


それは忌み枝(いみえだ)といわれる木の形を崩す原因となる枝を切っていくことです。ではどのような枝が忌み枝なのか説明していきます。



●ひこばえ、胴吹き(どうぶき)

ひこばえは根元から出ている枝をいいます。一番判断しやすいと思います。元の木が弱って新しく作り直したい場合はひこばえから育てることもあります。

胴吹きは幹から直接出ている細かい枝のことです。


●立枝、逆さ枝、戻り枝

立枝は横に向かって伸びている枝の途中から上に向かって伸びている枝、逆さ枝は下に向かって伸びている枝です。戻り枝はUターンして幹に向かって伸びています。

種類によっては特性上立枝ばかりになるものもあります。もちろんそのときは全部切るわけにはいきません。

梅などの場合はカクカクした独自の雰囲気を出すためあえて残すこともあります。


●徒長枝(とちょうし)

勢いがあって伸びすぎている枝です。途中に枝の分岐がなく間延びした印象を与えます。


●平行枝

2本以上の枝が同じ方向に向かって伸びているものをいいます。

木は放射状に広がる形が美しくそこに平行な形が入ると違和感が大きいです。

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もちろんここに当てはまらないものもありますし、忌み枝でも残した方が良いものもあります。


全体を小さくしたい

忌み枝について紹介しましたがこれだけでは木の全体を小さくすることができません。


小さくするために更に鋏を入れていきます。


忌み枝については地域差は少ないと思いますがここからの鋏の入れ方は地域差や植木屋によってかなりの違いがあります。


ここでは僕がメインにしている方法を紹介していきます。


まずは小さくしたい大きさにイメージで線を引きます。そしてその線から出た部分を切っていくわけですが、線に合わせて切ったら美しくないことは分かると思います。

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となると線より幹に近い位置で切ることになります。その切る位置で木の印象は大きく変わります。


僕のやり方では元に近い位置を切ります。そうすることで鋏を入れる回数が減り、より自然に近い印象を与えられます。また作業のスピードもこちらの方がはやいです。

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枝先に近い位置で切ることでかっちりした印象を与えられます。しっかり手入れしているように見せるにはこちらの方が向いています。

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どちらが優れているというわけではありませんが、僕が前者の方法を選ぶ理由は京都での活動が多いので、京都は湿度が高く風通しをよくしないと病害虫が発生しやすいからです。


海に近く潮風に当たるなどの影響が考えられる場合には後者の方が向いています。


環境や目的、木の種類によってどのやり方が最適なのかは変わるのでより良い方法を考えることが大切です。


まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。しかしこれを読んだだけでは上手くはなりません。


実際に鋏をもってやってみないことには分からないと思います。


始めは枝を切ることには勇気がいると思いますが、そう簡単に枯れるわけではないですし、少々失敗してもまた生えてくるのでリカバー可能です。


まずは勇気をもって初めてみましょう。


次回は刈込バサミを使った刈込をの方法をご紹介します。

おまけ

枝を切るための鋏はどれがいいか聞かれることがありますが、一つの鋏でオールマイティーに使いたいのなら剪定鋏をおススメします。

剪定鋏は少ない力で大きな力がでて、切ったときの衝撃も少ないので疲れにくいです。

岡常の剪定鋏は初心者でも扱いやすく、お手頃な値段のわりに丈夫で切れ味も申し分ないです。

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【簡単】自分でできる庭を美しく見せるためのコツ【その3】

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「自分でできる庭を美しく見せるためのコツのその3」は色使いについてご紹介します。


庭の話なのにいきなり冒頭のイラストがコンビニである理由はすぐに分かります。これにはちゃんと理由があるんです。


色を上手に取り入れることによって単調さに動きを与え気持ちの弾むような庭にすることが出来ます。


庭に色を与えるものは草花や花木、ガーデンファニチャー、エレメント(要素)などがあります。


ベースに葉のグリーン、木の幹や土のブラウン、石のグレー、そこに適切な色を与えていくことで庭の印象を大きく変えることが出来ます。


それではまずは色の効果について説明していきたいと思います。

色の与える印象

色にはそれぞれ違った効果があります。大きく見えたり小さく見えたり、前に出ているように見えたり後ろに引いているように見えたり。


色には心理効果というものもあり、気持を高ぶらせる色、落ち着く色、色から情熱や哀愁を感じることもあります。


うまく使えば落ち着く庭にしたり、店舗なら集客効果を上げるといった、庭に求める効果を効果的に出すことが出来ます。


コンビニの看板の色の秘密

庭の話なのにコンビニの看板じゃあ全然違うじゃないかと思われてしまいそうですが、大いに関係のある話です。


大手コンビニチェーンセブンイレブンの看板を思い出してください。オレンジと緑と赤の印象的な看板ですね。


暖色系を基調とした色は温かみ優しさを感じさせます。夜道を歩いているときにあの看板が見えたらホッとする気持ちになりますよね。


またオレンジと赤の間に緑を挟むことで補色効果を生み出します。


補色とは一番離れた種類の色同士で組み合わせると目立たせることが出来ます。


ただし使い方を間違えればドギツイ印象を与えてしまうこともあります。


また、補色同士を接して使うとお互いが打ち消しあう色となるため境界線の部分がグレーに見えてしまいます。


間に白を挟むことで補色同士がけんかしないようにしています。さらに白は清潔な印象を与えます。病院の看板が白いのも清潔なイメージが大切だからです。


赤やオレンジといった色には食欲の増進という効果もあります。あの看板をみてお腹が空いたし何か買っていこうかなという気分になるのはそんな秘密もあるのです。あの有名な牛丼チェーンもオレンジの看板ですね。


消防車の赤と交通誘導員の黄色

消防車がなぜ赤いか理由はわかると思います。別に火のイメージに合わせているわけではありません。目立たせるために赤という色を選んでいます。


赤というのは最も目立つ色です。これを視認性といいます。消防車はドライバーからの視認性を高めないといけません。もし消防車がグレーだったら現場に間に合わないかもしれません。


背景により視認性の高い色は変わります。昼間は目立つ赤い色も夜になると目立ちにくくなります。


夜暗いところでも目立つ色とは何でしょうか?


それは道路工事のとき交通誘導員が来ているベストの色、そう黄色です。暗いところでは黄色が一番目立ちます。


黄色は色の中で最も明度(色の明るさ)の高い色です。


明るいところで目立たせたいのなら赤、暗いところで目立たせたいのなら黄色ということになります。


スターバックスが居心地がいいわけ

日本で一番の売り上げを誇るスターバックが人気な理由はやはりあの居心地のよさでしょう。


外観や内装は店舗により違うがどこもアースカラーを基調としていてこれが落ち着いた空間をつくりだします。


ブラウンやアイボリーなどの自然にも多くある色は気持ちを落ち着かせる効果があります。


また暗い色は重量感を感じるので、安定感や落ち着いた雰囲気を出すことが出来ます。


スターバックスでは壁の下部や床、椅子などに暗い色、壁の上部、天井に明るい色を持ってくることで全てを重量感のある色にせず、軽い印象の色も使っています。


こうすることで雰囲気が重くなりすぎず、心地よい空間ができるのです。


逆に下部を明るい色に、上部を暗い色にすると動きのある軽快な印象になります。


バーの照明の秘密

色を語る上で欠かせないのが光の存在です。夜になれば照明が必要になりますが、明るさや光の色によって印象はガラリと変わります。


バーの照明といえば少し暗めで温かみのある光ですね。それは落ち着いた空間を演出するためです。


もしそれがショッピングモールのような蛍光灯かLEDの明るい光だったらどうでしょう。雰囲気もなにもありませんね。


明るさは丁度よいけど青い色の照明だったらどうでしょうか。そういう趣向の店ならともかく、なんとなく落ち着かない空間になると思います。


照明は明るいと活動的に暗めにすると落ち着いた雰囲気を作り出すことが出来ます。


照明の色も黄色みがかった温かみのある色なら落ち着いた空間。青い照明なら未来的、都会的な雰囲気を与えることが出来ます。


また照明を照らす位置も重要になります。


空間全体を照らせばバランスのとれた安心感のある空間に、足元だけを照らせば隠れ家的、大人な印象を与えられます。


庭木を下から照らせば非日常的な空間を作り出すことが出来ます。


照明の使い方一つで庭の印象はガラリと変わります。


色使いのポイント

さて、それでは実際に庭の中に色を取り入れていきましょう。


必要ない色から省いていく

始めにすることはよく観察することです。見せたいポイントからよく庭を見てまずは全体の雰囲気を乱していると思う色を探します。


それが簡単に動かせるものなら無くしてしまいましょう。


そうでないものの場合は手前に植栽や植木鉢で隠してしまうのが早い方法です。


塀やフェンスなどで隠しきれないようなものの場合にはペイントという方法があります。庭になじむブラウンや緑を使えば自然に溶け込むことが出来ます。


今はホームセンターでどんな素材にも簡単にペイントできる塗料も売られているので思っているよりずっと簡単です。


色を加えていく

色を加えるとなるとメインはやはり植物、特に草花になります。


花木では年中色を保つことはできませんし、何より自分で植栽できるのは小さなものに限ってきます。


人工的な素材の小物を多用し過ぎるとうるさい印象になってしまうので1つか2つに抑えます。


レンガや加工石、木材など人工の物でも自然の素材を使ったものならなじみやすいので利用しやすいです。


先ほどのコンビニの看板やスターバックスの色使いの例は庭にも応用できることです。


自分が目指す雰囲気を持った場所や物の色使いを観察すればどのような色を組み合わせるのが良いのかのヒントになります。


照明を変える

手軽にできる方法としてはソーラーパネル搭載のガーデンライトを使うことです。それ一つで夜の庭の雰囲気がガラリと変わります。


取り付けのコツは、昼間は無用の長物となるので目立ちすぎるところには置かないようにします。うまく植栽などで死角になるところがよいです。


コンセントに繋ぐだけで使える照明なら配線が目立たないようにします。パイプ、またはホースを通し地面に埋めてしまえばバッチリ隠れます。


配線工事が必要な照明の取り付けは電気工事の資格が必要なこともあるので判断できない場合は電気屋さんに任せましょう。


まとめ

3回に渡り自分でできる庭を美しく見せるためのコツをお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。


掃除、高低差、色使いという3つのポイントをご紹介しました。


単純に庭を良くしたいと思ってもどこから手を付けたらよいのか分からないと思いますが、こうしてみるべきポイントに注目して考えてみると見え方が変わってきます。


これを期にぜひ庭いじりを楽しんでください。

【簡単】自分でできる庭を美しく見せるためのコツ【その2】

自分でできる庭を美しく見せるためのコツの2回目は高低差を利用するということです。


庭がなんとなく単調だと感じてしまうときは庭が平面的になっていないか気にしてみてください。


木の高さはみんな違うし、高い位置にプランターで花を置いているという方もいるかもしれませんが、それでもパッとしないのは強弱の付け方が弱くて高低差を活かしきれてないのかもしれません。


盛り土をして地面の高さから変えたり、レンガやブロックで階段状に花壇を作るなどの方法もありますがここではそんな工事をしなくても誰でも簡単にできることを紹介します!


なぜ高低差で美しさを感じるのか

高低差を付けるコツの前になぜ高低差があることで美しく感じるのかということを説明します。

例1 嵐山の渡月橋

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京都の嵐山の渡月橋ここは有名な観光名所ですね。渡月橋が美しいと感じる大きな理由は高低差のおかげなのです。


大きな高低差を作っているのは背景にそびえる山。この山異状に急な斜面だと思いませんか?実は山ではないのです。


これは地殻変動によってできた断層なのです。だからここまで急な斜面になるんですね。


これが背景となって渡月橋を際立たせてくれるのです。


一つ目のポイントは高低差により背景を作り出すことが重要です。


同じ花瓶に生けられた花でも海の見える窓辺に置くのと薄汚れた床の上に置くのでは見え方が全然違います。


このように高低差を利用すると背景を作り出すのに効果的です。


ちなみに広大な土地に一面の花畑が広がっているところを想像してください。綺麗な景色を想像できると思いますがそこの背景は何でしょう?


おそらく多くの人は青空を想像していると思います。そうです背景が無いんじゃなくて青空が背景になるんです。


夕焼けを想像している人はいないんじゃないかと思いますが、なぜ青空を想像しやすいかというと花の色は赤や黄色などの暖色系のほうが多いです。


暖色系が映えるためには青空の方が美しく見えます。それは色調という色の種類が離れているためです。色調の近い色だと背景と同化してしまい美しく見えなくなってしまいます。


その為一面の花畑に夕焼けになっているところを想像しにくかったのです。


背景を選ぶときはメインの見せたいものの美しさを左右してしまうので慎重に選ぶ必要があります。


例2 バラのアーチ

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先ほどは背景の例でしたが、今度はメインの見せたいものに高低差を持たせる例をバラのアーチで説明します。


バラは自然の状態だとそんなに背が高くはなりませんし、アーチ状になることはありません。


上から見下げることの多い花を見上げる形にするとそこに動きを感じ、それが強烈な印象になるのです。



背景としてのものに高低差を持たせると静的な印象ですが、メインの物に高低差を持たせると動的な印象を受けます。


もし庭の中で写真を撮るとしたらこの様な動的な印象を受けるところで撮るのではないでしょうか?


高低差を与えることで注目してほしいところに意識を集めることが出来ます。


例3 圓光寺の窓

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京都の圓光寺を知っていますか?額縁効果の例で有名なお寺なので知っている人も多いと思います。


もちろんここで注目したいのはこの額縁効果です。


額縁効果とは絵画の額縁のように絵を引き立たせるための物、景色の一部を強調させるためにあえて見える範囲を制限することです。


圓光寺においてはこの窓、正確にいえば天井と柱と縁側が景色を切り取り取っています。


その効果でより美しさが強調されて見えるのです。


これは建物の中から外を窓を通してみる話だから庭その物をいじることとは違うと思うかも知れませんが、庭の中にも応用できることです。


近い位置に背が高くある程度枝葉の密な物、生け垣やコニファー、またフェンスや塀、門柱にもその効果があります。


目線より上に枝葉の茂った木の枝やパーゴラなどがあれば額縁でいえば上部の縁を囲むことが出来ます。


下部の縁にあたるところには敷石や芝生、レンガや石を並べるなどが考えられます。


高低差を作り出すために

さて高低差を作り出す効果が分かったところで早速実践編にいってみたいと思います。


もちろん誰でも簡単にできることだけを紹介します。


手前を低く奥を高く

まずは基本の形は手前を低くして奥を高くすることです。プランターの花など背の低いものを手前にもってきます。


奥には背の高いものをもってきます。既に植えられている樹木があるのならそのまま利用します。


背が高くなる樹木なら敷地の範囲との兼ね合いの中でできるだけ大きくさせたいところです。


手前を低く、奥を高くすることでより庭を広く見渡せるようになり目に入ってくる植物や庭を構成する要素が増えることで広がりも感じます。



また、庭の背景に当たる部分が塀や壁の場合、植物で見えないように隠してしまう方がよいです。


塀や壁が見えるとそこで敷地が終わっているという感じを強く感じます。


それを隠してしまうことでまだこの先にも広がりがあるように錯覚するので実際より広く感じることが出来ます。


手前に背の高い物

いきなり初めに言ったことと反対のことを言ってどっちだよという声が聞こえてきそうですがご心配なく、ちゃんと理由があります。


これには2つ理由があって1つは圓光寺の例でも書いた額縁効果です。この額縁効果を出すために手前に高いものを配置します。


もう1つは遠近感の強調です。1m先に立っている人と10m先に立っている人がいたとき10先に立っている人のほうが小さく見えますよね。


その感覚を利用すれば手前に背の高いものをもってくることで奥の物との距離が実際より遠く感じられるのです。つまり、庭を広く錯覚させることができるということです。


大きな木を植えるのが良い方法なのですがそれを自分の手で行うことは難しいと思います。


ですから簡単な方法としてはハンキングバスケットを吊ることや高さのあるフラワースタンドを置くというのはいかがでしょう。


樹木の場合と違い花は注目するポイントが花そのものに集まりやすいので遠近感を強く生み出すためには高過ぎず、低すぎず目線に近い位置にもってくることです。



また、額縁効果を出すとき縁の上部を作ることは難しくても、地面にちょっとしたコツを加えるだけでも効果があります。


それはレンガや石、地被植物(リュウノヒゲ、ヤブランなど2cm~10cm位のもの)を並べることです。


これだけでもハッキリしなかった境界がグッと引き締まります。


時に崩しを取り入れる

手前を低く、奥を高くと言いましたが、それを忠実に守り過ぎても変化のない単調な庭に見えてしまいます。


ですから基本を守りつつも強弱を加えていきます。


強弱の付け方は様々な要素が絡み合いますが、今回は高低差だけに絞ってお話していきます。


まずは一番見せたい位置からの視線からよく観察します。その時どう感じるかが大切です。


もしバランスが悪い、落ち着きのない庭だと感じたのなら高いものを低くしてみてください。もし動きのない、面白みのない庭だと感じたのなら背の高いものを取り入れてみてください。


あえて現状を崩すことで動きが生まれたり、不安定さを無くしたりすることが出来るのです。


実際に試してみればより良いポイントが見つかるはずです。


まとめ

今回は高低差についてお話しましたがいかがでしたでしょうか。


良い庭というのはこの高低差を上手に利用しているところが多いです。庭をいじるときは見るポイントからよく観察することが大事ですが、意外とそこまで考えずにやってしまう人が多いです。


建物の中から座ってみるのなら実際にその場所に座って、道から見るのなら道に立って観察することを心がけましょう。


次回は庭の色使いについてご紹介したいと思います。


それではまた次回。